青函トンネル竜飛海底駅見学記 2011年9月8日

1年前に停車しながら降ろしてもらえなかった竜飛海底駅、再挑戦がやっと実現することになり朝からワクワク。


東京駅を朝8時28分に出発した「はやて159号」は、3月の大震災による徐行区間があるため、
平常なら3時間20分ほどで到着するところを4時間以上掛かる暫定ダイヤで運転され、新青森には12時33分着。
30分後に乗り継いだスーパー白鳥19号は、定刻通り14時04分に竜飛海底駅に停車しました。
見学整理券を手に降り立ったのは全部で26名です。


海底駅からJR北海道の案内員に導かれ、トンネルの構造や保守の仕組み等を学びつつ、
本トンネルに並行している誘導路や作業抗を800mほど歩いて、
地上の記念館から来ている“日本一短い私鉄”「青函トンネル竜飛斜坑線」ケーブルカーの「体験坑道駅」に向かいます。

途中、諸々の展示物や様々な作業用施設はもちろんのこと、
“日本で一番標高の低いところにあるトイレ”かつ“最も新しく作られた汲み取り式の駅トイレ”や、
“日本で一番標高の低いところにある鑑賞魚水槽”にも触れることができました。

確かに、海底の下にあっては水を下に流すことができませんから「水洗式」はあり得ませんね。
毎日夕方に北海道(吉岡)側からバキュームカーが汲み取りに来ているそうです。

水槽には津軽海峡に生息する魚が4匹泳いでいました。

ケーブルカー「もぐら号」は、地上からの見学者も運んできますが、彼らは「体験坑道駅」からすぐ先までしか入れません。
地下から上がって来た私達が優越感を感じる瞬間です。

地上の「青函トンネル記念館」には15時10分着、40分ほど自由行動の時間があったので、
しばし外を散歩して竜飛岬の荒涼とした様子を垣間見ることができました。冬はさぞかし厳しかろう、
その苛酷な環境下で行われた工事の苦労が偲ばれます。


興味深く充実した2時間40分はあっという間に過ぎ、16時46分発「スーパー白鳥25号」に乗って函館へ。
この夜の宿である大沼公園駅前の「ステーション旭屋」に着いたのは19時35分頃でした。